助成金最新コラム
2019.09.03
教えて!正しい給与計算
この記事は助成金を受給する上で重要な労務管理のうち、給与計算に関するポイントをまとめた記事です。
「月次の給与計算は社内でしているけど、これで計算が合っているのか分からない」、「残業代の計算方法が分からない」といった疑問を抱えた方の助けになれば幸いです。
給与計算は2つのポイントに分けて考える
給与計算で重要なのは「支給」と「控除」をそれぞれ分けて考えていくことです。
「支給」:従業員に支払う金額
「控除」:従業員に支払う金額から差し引くべき金額
「支給」に関連するポイント
1,基本給
基本給とは、毎月決まった金額で支払われるお金のことです。手当などは除いた金額を指し、その名の通り、会社として従業員に対して支払う基礎となる額になります。
2,手当
手当とは、従業員の働き方や役職などに応じて、支給される条件に当てはまる社員に対して支給されるお金です。代表的なものとしては、役職手当や家族手当、通勤手当などがあります。
3,残業代
残業代とは、会社が決めた労働時間(所定労働時間)を超えた労働に対して支払われるお金です。
法律で定められている労働時間(法定労働時間)が原則1日8時間、週40時間が上限となっているため、会社が決めた労働時間(所定労働時間)はその上限に合わせている企業が多いです。法定労働時間を超える時間については、1.25倍以上の割増賃金を支払う必要があります。
「控除」に関連するポイント
1,保険料の控除
一部の例外を除き、会社として社会保険・雇用保険への加入が義務になりますので、従業員の給与から社会保険料・雇用保険料を控除する必要があります。
2,税金の控除
法律により、所得税や住民税を給与から控除する必要があります。
助成金申請の際に求められていること
助成金申請に際して、給与計算の観点で求められていることは労働者に対して本来支払われるべき給与が支払われているか、各種保険にきちんと加入しているのかという点です。
たとえ意図的でなくとも労働者が不利になる扱いをしている場合は不支給になったり、減額されたりする可能性が出てきます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。本記事では給与計算のポイントについて解説をしてきました。助成金を受給する上では、毎月の給与計算が正しく行われていることがとても重要です。従業員との労務トラブルになる部分ですので、正確な計算を心がけましょう。