助成金最新コラム
2020.02.04
入社直後の社員から病院行きたいと言われた。保険証発行前なのにどうしたら?
新しく採用した従業員から「子供が熱を出してしまって病院に連れていきたいんですが、保険証がなくて…、どうしたらいいんでしょうか?」と電話がかかってきたら…、あなたならどう対応しますか?
保険証が発行されるまでには時間がかかる
社会保険の加入手続は、対象となる従業員が会社に入社した日以降に出来るようになります。保険証は加入の手続が済んだ後に被保険者宛に送付される形になるため、発行までにはおおよそ1ヶ月程度はかかると思っていたほうがよいでしょう。
冒頭の例のように扶養に入っている家族に関しても、被保険者の手続と同じタイミングでの手続となるため、保険証が手元に届くのはおおよそ1ヶ月くらい経過してからになります。
保険証が手元にないけど、病院に行きたい場合
取る手段は下記の2つになります。
- 自由診療で受診して、後日療養費の請求を行う
- 年金事務所で健康保険被保険者資格証明書を発行してもらってから病院に行く
いずれの場合も少々例外的なケースにはなりますので、一度受診前に病院に確認をして対応が可能かどうかは念のため確認しておいたほうが確実です。
自由診療で受診して、後日療養費の請求を行う場合
保険証がないからといって、病院で診察を受けられないというわけではありません。あくまで保険証がないので、その診察が保険適用にならないというだけです。
したがって保険適用される場合であれば、窓口で本来は3割負担で済むものを一度全額負担すればよいということです。ただもちろんこれは一時的とはいえ、一度の診察費用がかなり大きくなる可能性もあります。
本来であれば7割は保険で負担してもらえる部分になりますので、一度全額負担したものを療養費の請求として行うことが可能です
年金事務所で健康保険被保険者資格証明書を発行してもらってから病院に行く場合
保険証に代わるものを年金事務所に発行してもらってから病院に行くという方法です。
病院に行くまでに多少の時間の余裕があるようであれば、こちらの方法を選択するほうが都合の良いケースは多いかもしれません。本人の金銭的な負担は通常通りの3割で受診が可能です。
ただ会社の印を押印してから、年金事務所にその書類を持ち込む必要がありますので、今すぐ病院に行かなければならないという状況であれば、前述の自由診療で受診して、後日療養費の請求を行う方法を利用したほうがよいでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。本記事では保険証発行前に病院に受診する方法を解説してきました。従業員の方からすると、急な展開でどうしたらいいのか分からないという状況になるかと思います。前もって、会社から従業員さんへ説明しておくとお互い安心でしょう。